三州瓦は、粘土を焼成して作る焼き物(粘土瓦)です。 原料となる粘土は採掘現場で品質をチェックし、良質な原料粘土のみを使用しています。 このため現状並びに過去においても石綿(アスベスト)を原材料に使用したことは三州瓦を製造する全メーカーにおいて一切ありません。 (愛知県陶器瓦工業組合)
◆焼き物と石綿(アスベスト)について 『せきめん読本』によるとアスベストは「耐熱性が良く、450℃くらいまでは性質があまり変わらない。耐酸性・耐アルカリ性も高く、比抵抗も小さい。また、抗張力が3,000MPa/u程度あり、スレート瓦などコンクリート製品に混入することにより、コンクリートの弱点である引張に弱いという性質を補うことができる。」となっている。 焼き物の屋根材である三州瓦は、最高温度1130℃で10数時間をかけて焼成しており、この過程で粘土内に含まれる長石が溶融し、他の鉱物を接着する役割を果たして固化し強度のある製品となることから、アスベストは焼き物には不要な材料であること、また600℃以上で焼成した場合、アスベストの繊維状物質は、脱水反応により無害化することが報告されている。
◆関連資料
【参考サイト:国交省・経産省】 ●石綿(アスベスト)含有建材データベース https://asbestos-database.jp/asbestos/ ●アスベスト非含有建材 https://asbestos-database.jp/asbestos/kenzai/non-containing/
【参考文献】 ●「低温加熱粉砕法によるアスベストの無害化処理技術」 ●「アスベストを含む廃建材の無害化とセメント製品への適用」 ※ 添付のPDFファイルをご参照ください |